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五十肩(肩関節周囲炎)について2

2014年7月14日

前回にひきつづき、五十肩について説明します。 肩関節は半球の上腕骨が肩甲骨の浅い皿状の溝にはまっています。肩甲骨自体も固定されておりません、そのため肩関節は身体のなかにある多くの関節のなかでも一番広い可動域を持つことができます。

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しかし、その反面でよく動くのではずれやすく、肩に脱臼が多いのもそのためです。 不安定な肩関節を補うためにこの関節周囲には多くのじん帯・腱・筋肉が取り巻いています。その筋肉群を回旋腱盤(ローテーターカフ)といいます。肩にある大きいおわん状の筋肉(三角筋)の下にあります。

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上の三角筋をとりはずすと下にローテーターカフが肩関節を構成します。

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ローテーターカフは棘上筋・棘下筋・小円筋・肩甲下筋で構成。

この筋群が老化・使いすぎ・悪い姿勢・筋力低下などで弱くなると肩関節の安定を保てなくなり、上腕骨頭がずれ、棘上筋の腱が2つの硬い骨に挟まれてしまいます。

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その結果、棘上筋腱に炎症や亀裂が生じ五十肩に移行していきます。

また、これが長期つづくと肩関節の滑液包に炎症が起き癒着して治りにくくなるので要注意です。よく肩や膝にヒアルロンサンの注射をするのは、このためです。

早期治療をこころがけましょう。

これを、予防・治療するには背骨を良好な姿勢に保ちながらローテーターカフ(インナーマッスル)を鍛えバランスをとる必要があります。

ややこしくなりましたが・・・・次回、治療法など書きますのでよろしくおねがいします。